メンテナンス・
予防

虫歯になる要因はさまざまですが、丁寧に磨いているつもりでも正しく磨けていなければ、歯垢などの汚れが残ってしまいます。歯並びが悪いところ、歯と歯の間といった歯ブラシが届きにくい箇所もしっかり磨きましょう。歯磨き指導により、磨き残しが多いところをお教えします。

口腔内診査、歯磨き指導など基本的に痛みをともなうような処置はありません。患者さまのお口の状態によっては、スケーリングなどによって歯垢や歯石を取り除く処置を行なうため、痛みが出たり出血したりする可能性もあります。

定期的なメンテナンスは時間や費用もかかりますが、虫歯や歯周病になった場合はそれ以上に治療にかかる時間や費用が増えていきます。将来的に歯を失うリスクを考えると結果的にコストを抑えられ、健康に対する良質な投資ともいえるでしょう。

歯と歯の間や歯周ポケットなどは、歯ブラシだけでは磨ききれません。歯ブラシだけで充分にケアできない場合は、デンタルフロスや歯間ブラシを併用するとよいでしょう。デンタルグッズのご紹介や、使い方についてもご説明していますのでお気軽にお声がけください。

日ごろの歯磨きなどを丁寧に行なうホームケアも、定期的なメンテナンスを受けるプロケアも、どちらも重要な柱になります。2つのケアをバランス良く取り入れることで効率的に予防できます。歯をしっかり磨けているという意識がある方も、まずは検診を受けてみてください。

入れ歯やインプラント、それにブリッジなどをおもちの方こそ、メンテナンスが重要になります。歯を失ったところは汚れが溜まりやすく、入れ歯やインプラントの耐久性にも大きく影響します。衛生的に管理ができていれば、人工歯を長くお使いいただけます。

まず、食事は1日3食とることが基本です。間食をする場合は回数を抑え、決められた時間にとるようにしましょう。このとき、スマホを見ていると時間がかかるので、食べることに集中します。甘い飲食物を好まれる方は、なるべく麦茶や牛乳などに代えていきましょう。

たばこにはニコチンという成分が含まれています。ニコチンには血管を収縮させる作用があり、唾液の分泌量を減少させます。唾液量が減ると自浄作用が落ちてしまい、歯を再石灰化させる働きが弱くなります。また、免疫力の低下により細菌に感染しやすい口腔環境になってしまいます。

歯垢は細菌のかたまりで、歯や入れ歯などに付着するネバネバした物質です。その歯垢が固まったものが歯石です。歯石は歯磨きでは取り除けないため、定期的なクリーニングによって除去する必要があります。歯垢の段階で汚れを取り除くことで、お口の病気の予防につながります。

現在のお口の状態などによって個人差はありますが、3～6ヵ月ごととお考えください。虫歯や歯周病を治したばかりであれば、経過観察のために短い間隔で行ないます。歯科医師や衛生士と相談しながら、メンテナンスの日程を決めていきます。